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「働くこと」の常識は歴史的には全然常識じゃなかった

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僕らは大人になったら働く。多くの場合は会社に勤める。

流石に一つの会社に一生勤めるみたいなことは必ずしも当たり前になってきたが、働くということや働く=会社に勤めるみたいなのはほぼ常識として認識されているように思う。

 

でもちょっと待ってほしい。歴史的に見ると現状働き方なんて言うのは異常事態というか、イレギュラーな形態であることがわかる。

改めて働くことについて見つめなおし、本来の自分の人生の在り方について考えてみたい。

産業革命前後の変化

世界史の話のようで恐縮だが、現在の労働の形態の基礎が確立されたのは、18世紀後半の産業革命以降の話だ。

それ以前は兵士や牧師みたいな人たちを除いて、農家や職人みたいな個人事業主ばかりだった。

仕事に使う道具であるところの「資本」が比較的小規模で個人での購入が可能であったという背景もある。

しかし産業革命によって機械化が進み、資本の大型化(高額化)が進展したことで資本と労働が分離され、雇い主(資本家)と労働者に分かれることになったわけだ。

こうなるととにかく大規模に生産したほうが規模の経済が働く。そして労働者についてはなるべく薄給で酷使しまくったほうが儲かるという状況になった。

当初は子供を炭鉱で働かせたりして問題になり、「これはやっぱりひどいよね」ということで規制したりしてきている。

 

高度成長期に生まれた幻想

産業革命移行に生まれてきた働き方のベースは基本的に現代まで続いている。

ただ働き方に関する「常識」の形成には、高度経済成長からバブル時代の影響も色濃い。

とにかくがむしゃらに働くことが正しく、物を作れば売れるので企業も儲かり、人材を囲い込むために終身雇用制を形成する。

この流れは産業革命によってもたらされた流れをベースにしたものではあるが、企業と労働者の主従関係をより鮮明なものにしたと言ってよいだろう。

 

ポスト現代ってどうなるんだ

IT革命という言葉があった。もはや死語も死語だが、僕はIT革命は正しく革命であったと思う。

第三次産業革命という言い方をしても良いかもしれない。

少し話はそれるが、今アメリカで儲かっている企業ってどこだろう。Amazon、Google、Disney、appleは例外としても基本的には非製造業だ。敢えて言えばappleはPCを作っているが売っているのは価値観だともいえる。

なぜこんな話をするかというと、基本的に人件費の高い先進国で金を稼ごうとすると製造業では途上国に太刀打ちできないため、必然的に非製造業になりやすい。

そして先進国の根幹産業にもなり得る非製造業の中でもITを使うものについては大した資本が要らないのだ。

 

ずいぶん回りくどくなったが、ここへきて再び一部の資本は労働者の手元へと戻りつつある。

現在増加の一途をたどるフリーランス的な働き方というのは基本的にPCとスマホくらいがあれば資本は十分である。

現在はたまたま大きな会社があり、そこで働くというのが一つのオーソドックスではあるが、それはあくまで産業革命時代に様々な背景により形成されただけのもので、今後どんどん移り変わっていく可能性は極めて高いのではないだろうか。

 

企業勤め、結構危ないかもよ

こういった時代の過渡期には「歪み」が生まれることがままある。

産業革命初期に児童労働の問題があったように、である。

現在の企業は、特に高度成長期以前にできた歴史ある古い企業というのは、間違いなくどんどん苦しくなる。彼らは総じて「欧米に追い付け追い越せ型」の成功体験を持っているが、今は自ら新たな技術を開発しなくてはならない。技術どころか新たな価値観を提供することが本質的な競争になっている。

そのコアな部分さえ内製化できれば、製造は人件費の安い国で行い、営業活動の半分くらいはネットでやってしまえばよい。

するとどうなるかというと、大幅に不要な労働者を抱えることを辞めたくなるだろう。あるいは本質的な競争にすら至れない場合は業績が悪化し、やはり人件費が重荷になるだろう。

こういった状況を受けて一時的には保護主義的な政策で延命するかもしれないが、エネルギー自給ができない日本において保護主義なんて言うのは一時しのぎでしかない。

どこかのタイミングで必ず労働力は流動化し、肩書や契約がどうであれ事実上のフリーランス的な働き方を求められることになるだろう。その様相はあたかも産業革命以前のようだ。

 

こんな考えはもちろん仮説だし、何か間違っているかもしれないが、少なくとも現代の働き方をめぐる価値観には違和感を覚えるし、それを理由に自殺する人がいるなどというのは残念で仕方がない。

僕らはもっともっとしなやかに、自分の力でいかに生きていくかを考えなくてはならない気がしている。

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